#10 ジュニアユース世代における最重要な栄養素
(※画像はアミノ酸の基本構造式です)
中学校に入って子供の身長が伸び出した、体が締まってきた、体毛が濃ゆくなってきた。
などの成長の変化を、親御さんは感じているのではないでしょうか。
今ジュニアユース世代は、大きな成長期のスタート地点に立っています。
ここで、どんな栄養を毎日の食事で摂取していくかが今後の成長の大きなカギとなってきます。
前回の分子栄養学講座で学んだ事や、またYUコーチのブログにも書いてあるように、体にとって一番の栄養素は「タンパク質」になります。
筋肉や骨などの体を構成している組織、そしてそれらを動かしている種々のホルモンや酵素類、血液成分、神経伝達物質など、ほとんどがタンパク質から出来ています。
必要とされる一日のタンパク質量はあれから摂取できていますか?
考えながら摂取出来ていますか?
特に、大きな成長が始まるジュニアユース世代では、タンパク質の摂取は特に重要になってきます。血中のアミノ酸濃度を高めておくことで、細胞はタンパク質を作る材料として血液からアミノ酸を取り込むことができます。
ただし成長ホルモンの分泌も活発になるので、タンパク質をとっても取らなくても身長は伸びていきます。
問題はその中身です。
骨のところでも触れたように、骨はコラーゲン繊維が重要です。今だに骨はカルシウムと考えている人は、もう一度復習しましょう。
骨のミネラルは、カルシウム(Ca)、マグネシウム(Mg)、リン(P)がメインですが、カルシウムはマグネシウムと拮抗(シーソーの関係)しています。
カルシウム量は一定になるように体内では調整されていますが、マグネシウムは汗や排せつ、呼吸などでも消費されていきます。
コラーゲン繊維(タンパク質)が骨の強度を確保して、ミネラル成分がそれを助けています。タンパク質が足りないと、骨は伸びても強度のない骨が出来上がってしまいます。
なので、いつでも食事の時は、タンパク質をたくさん摂るように心がけ、そして糖質は控える意識を持ち、栄養を摂取して下さい。これが逆になっていると要注意です。
意識が習慣化すれば、言葉に現れてきます。逆に言葉に現れてくると、意識に定着していくようになります。定着すれば、忘れることはありません。そして疑問が増え、質問が湧いてきます。
いつも、ただ何となく講座やトレーニング、コーチの話を聞いて何となく理解して「やったつもり」になっていませんか?日々の食事や活動が何も変わっていなければ、あなたの成長には残念ながら繋がっていきません。
講座や日々のトレーニングで学んだ事、コーチに教わった事は、習慣化するまでしっかり復習を続けて「考える習慣」を身に着けよう。
チームトレーナー與那城